令和6年度 循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰

3R活動優良企業
推薦者 氏名等 功績内容
埼玉県 ウム・ヴェルト株式会社 食品企業の製造工場から廃棄された食品ロスを回収し、提携リサイクル施設で飼料や肥料に加工。平成26年には農業生産法人を設立し、リサイクル肥料を使用した農産物の生産を開始。平成30年には養豚業を開始し、食品残渣を給餌した豚を生産・出荷する等、6次産業+リサイクルを融合させた「食品リサイクルループ」を実現することで、独自の7次産業化を目指す。
また汚れが付着した廃プラスチックのポリ袋も、石炭の代替燃料となる独自の「燃料化リサイクル」を行いCO2の削減に貢献。更に収集運搬においても計量器付き大型車両で高効率なルート回収を行い、燃料使用量と併せてCO2排出量も削減し、脱炭素社会への貢献に向けて取組んでいる。
福岡県 株式会社新菱 太陽光パネルの大量廃棄時代を見据え、平成22年からNEDO、環境省実証事業で研究開発を行い、独自の熱分解方式と高度選別の組み合わせによる高度リサイクル技術を開発。令和5年にはリサイクルプラントを設置し、事業を開始。アルミ枠、ガラス板、銅線、シリコンセル等を回収し、廃棄物ゼロを実現、ガラスは板ガラス、アルミ、銅、銀等の金属は精錬用原料として用途開発を行い、資源循環に貢献している。また、廃棄パネルのうち使用可能なパネルのリユースへの取り組みを推進している。
福岡県 株式会社キューヘン 柱上変圧器の修理又は廃棄時に発生する使用済み絶縁油の再生処理技術開発を平成28年から開始し、令和3年には事業化。再度絶縁油として使用するための低負荷・低コストなリサイクルシステムを構築し、福岡県のみならず九州全域から回収している。
令和5年度までの実績は約1,500キロリットルとなり、約27,000台の柱上変圧器にリサイクル絶縁油を適用している。
3R・資源循環推進フォーラム
  • 北九州環境プラントサービス株式会社
  • 豊田環境サービス株式会社
  • 株式会社エコクリエイト大阪
3社は、平成16年以降、中間貯蔵・環境安全事業株式会社が設置する北九州、豊田、大阪の各PCB処理事業所において、処理施設を運転管理し、高濃度PCB廃棄物の処理を行った。その処理方式は、商用のものとしてはいずれも日本初のものであり、様々な困難があったが、安全な操業と廃棄物の確実な処理を見事に達成した。3社での高濃度PCB廃棄物の処理量は、変圧器で約8千台、コンデンサーで約22万台、安定器等で約1万トンと大量であり、3社の存在なくして処理完了は成しえなかった。