3R推進全国大会は、国民・事業者・行政が一堂に会し、循環型社会の形成に関するそれぞれの知識や経験を交換するとともに、参加者一人一人が自らのライフスタイルを見直す機会 を提供することを通じ、ごみの減量・再資源化などの3R推進に関する理解を深め、ごみゼロ社会の実現や循環型社会の形成に向けた取組を推進することを目的として、毎年、環境省と3R活動推進フォーラムが、自治体等と共同で開催しています。
第12回3R推進全国大会の開催について
環境省、環境省九州地方環境事務所、沖縄県、3R活動推進フォーラム主催による第12回3R推進全国大会は10月24日(火)13時から、沖縄県宜野湾市内の沖縄コンベンションセンターで開催されました。
大会は第1部式典と第2部記念シンポジウムで構成され、式典では平成29年度循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰と平成29年度3R促進ポスターコンクール最優秀賞の表彰、第2部シンポジウムでは「循環型社会に向けての取組みと島のリサイクル」をテーマに基調講演、パネルディスカッションなどが行われ、約340名が参加しました。
この大会は、循環型社会の形成に向け、国民・事業者・行政が一堂に会して3Rの推進に連携して取り組むことを目的として毎年開催されており、今年が12回目。
第1部
第1部記念式典では、はじめに主催者の環境省から伊藤忠彦環境副大臣が授賞者に祝辞を述べるとともに、現在推進されている東京オリンピックに向けた史上初のメダルプロジェクトの取組の輪が広がっていくことに期待を寄せた。
また、6月にフィンランドで開催された世界循環経済フォーラムに出席した縁で、ユッカ・シウコサーリ駐日フィンランド大使が出席したことを紹介し、来年第2回世界循環経済フォーラムを我が国で開催する準備を進めていることを明らかにした。
沖縄県の富川盛武副知事は県外からの参加者に歓迎の意を表した後、「島嶼県である沖縄では、各地域における廃棄物処理やリサイクル体制の構築など環境負荷削減の面で克服すべき多くの課題がある」と述べ、今大会のパネルディスカッションのテーマ「考えよう!わった~島の3R」についての議論に期待する」と挨拶。
この後、細田衛士3R活動推進フォーラム会長(慶應義塾大学経済学部教授)挨拶と来賓のシウコサーリ駐日フィンランド大使、新里米吉沖縄県議会議長の挨拶が行われました。
表彰式では、平成29年度の循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰(10企業5団体1個人)と3R促進ポスターコンクール最優秀賞表彰(4部門4名)が行われ、伊藤環境副大臣から表彰状が授与された後、受賞者全員による記念撮影が行われました。
(受賞者及び受賞作品は、循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰と3R促進ポスターコンクールのページからご覧ください。)
第2部
第2部では、当フォーラムの細田会長が「3Rの推進と循環型社会の国内外の動向」と題して基調講演を行い、「私たちは、天然資源と埋立処分場がなくなるという、2つの資源制約に直面している」と強調、「資源の節約利用、資源の高度な循環利用を進めなければならない」などと話しました。
このあと、昨年度の大会開催地の徳島県県民環境部環境首都課係長の村田浩二氏から、昨年度大会開催の成果として「大会後、徳島県学生地球温暖化防止活動推進員の活動が活発になり、今年9月には四国の大学生によるサミットを開催したことなどが報告され、また、地元の沖縄リサイクル運動市民の会の古我知浩氏からは「買い物ゲーム」と題した事例発表が行われました。
第2部の最後は、「考えよう!わった~島の3R 」をテーマにしたパネルディスカッションで、環境省環境再生・資源循環局総務課循環型社会推進室長・小笠原靖氏、株式会社バイオマス再資源化センター代表取締役・前堂正志氏、琉球セメント株式会社常務取締役・原島賢也氏、石垣市市民保健部長・前底正之氏、沖縄リサイクル運動市民の会・古我知浩氏、JICA沖縄国際センター所長・河崎充良氏、沖縄県環境部環境整備課長・松田了氏の7人のパネリストが、3R活動推進フォーラム副会長(NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット理事長)・崎田裕子氏のコーディネーターにより、意見交換が行われました。 最後に、次年度開催の富山県から生活環境文化部長の磯部賢氏が挨拶して閉会しました。
大会会場では、会場ロビーで平成29年度3R促進ポスターコンクール入賞作品展示コーナーや団体等による3R推進展示コーナーが設けられ、式典前後に副大臣や副知事らが見学。また、関連イベントとして午前中、家電製品などの高度リサイクルを実施している株式会社拓瑠金属へのバスによる施設見学会が行われました。
Photo

式典の模様

伊藤副大臣

富川副知事

受賞者の皆さん

講演する細田会長

パネルディスカッションの模様


伊藤副大臣、富川副知事らが3R推進展示コーナーを視察