令和2年度 循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰

3R活動推進功労団体
都道府県 氏名等 功績内容
青森県 青森県エコ・リサイクル事業協同組合 青森県の弘前市を中心として再生資源回収運動等の活動を展開し、近年ではオフィス町内会の運営や古紙リサイクルセンターの設置など、その活動を継続・拡大している。平成25年度に13.7%であったリサイクル率が平成30年度には14.5%に改善された。また、再生資源回収運動では、対象品目に、衣類やPETボトルを新たに加えるなどし、効率的に資料の資源化を実施している。
栃木県 もおか環境パートナーシップ会議 市民・事業者・行政の三者による環境保全及び3R推薦活動を行っており、具体的には以下4つの部会を中心に活動を実施している。(1)環境学習事業部会(2)エコ・レポーター事業部会(3)大久保地区事業部会(4)広報部会。また、毎月第1土曜日には環境保全活動として里山林の下草刈り、倒木・枯死木処理等を実施するなど、環境教育や環境調査等の分野において地域への普及活動に多大な貢献をしている。
東京都 全国生活学校連絡協議会 家庭から出る食品ロスを削減するという目標を掲げ、家庭の主婦中心の全国生活学校において様々な活動を実践している。具体的な活動としては「食品ロス食材の調査」の実施、「食品ロス見直しデーレシピ」の無料配布、「食品ロス見直しデー」の実施、「食品ロス削減家計簿手帳」無料配布、「フードライブ」の実施、食品ロス削減普及・啓発活動等と、多岐にわたる全国的な活動を継続している。
神奈川県 生活協同組合ユーコープ 35年にわたりリサイクル活動に取り組み、2017年3月には「おうちCO-OPリサイクルセンター」を開設し、宅配事業「おうちCO-OP」で利用組合員から回収するカタログ類を中心に、牛乳パック・段ボール等の自前加工(分別・圧縮)を実現した。また、見学・学習プログラム等を実施し、見学者を受け入れ、幅広い参加者にむけてリサイクルの啓発活動を行うなど、組合員のリサイクル意識向上と障がい者雇用創出を進めている。
徳島県 徳島県立城西高等学校 平成28年に洋菓子の製造過程で生じる廃棄卵白と出荷できない規格外野菜を原料とした焼き菓子「フィナンシェ」を開発し、食品ロスの削減に取り組んでいる。また、古くなった衣服や靴を難民の方々や途上国に送付しリユースに貢献するなど、環境保全につながる食品ロス削減や資源リサイクルによる国際貢献に積極的に取り組んでいる。
福岡県 幸幼稚園 幼児に3R活動の興味を持たせるため、「幼児期から無理なく始め将来につなぐ3R活動」をテーマに園内活動に加え、市の分別方法に合わせた園児による廃紙・一般・プラスチックの3種の分別への取り組み、バイキング形式による食品ロス削減、節電等、家庭で継続実践につなげることを意識するなど、将来的な活動継続を見据えた実践を重ねている。
福岡県 北九州市コンポストアドバイザーの会 北九州市が開催した生ごみコンポストアドバイザーの会養成講座の修了生により平成27年に発足。地域に根差した生ごみコンポスト化の普及・促進による家庭生ごみ減量推進活動を実施している。また、環境展示会や市民センター文化祭出展、ならびに学会発表などの広報・啓発活動にも力を入れつつ、市民講座開催後のフォローアップ講習や、会員の定期的な勉強会・研修も実施するなど、市民の手による生ごみの資源化、減量化を推進している。
3R活動優良企業
都道府県 氏名等 功績内容
北海道 株式会社北都 2009年よりエステー(株)が新たに開発した省エネルギー型抽出機「マイクロ波減圧コントロール抽出装置」を使用して製油抽出事業の実証実験を開始し、新技術により残さに含まれる水分量を30%以下に抑えたことでボイラー燃料として使用可能とし全量サーマルリサイクルを実現。これまで森林内に残置されていたトドマツ枝葉から精油を生産する際に発生する残さを全量リサイクルし、廃棄物をゼロにすることに成功した。
北海道 株式会社北海道スカラップ 地域の水産加工場で発生するボイルホタテ貝殻について、地域の排出事業者等と連携してリサイクル事業を実施し、廃棄量の大幅削減を実施。それまで加工業者等の敷地内に野積み放置され、環境・景観上問題視されてきた加工後の貝殻に関して、2006年に会社を設立してホタテ貝殻のリサイクルを開始。不純物の除去ののち粉砕、添加物を混合して土壌改良剤として製品化し、道内農場等に販売している。
岩手県 株式会社デンソー岩手 廃棄物発生抑制、社内再利用により、単位売り上げあたりの廃棄物発生量を2013年度比40%(2.5t)削減。また、2019年度「岩手県産業・地域ゼロエミッション推進事業による補助金制度」を活用し、検査工程で使用する溶剤回収機導入による社内再利用化を実現し検査工程段階の溶剤廃棄物処理委託料0kgを継続している。また、2019年度末には、売上あたりの廃棄物目標を2013年度比40%削減に成功。(削減目標は36%)
岩手県 株式会社ジャパンセミコンダクター
本社・岩手事業所
「排水処理の薬品使用量削減」「排水処理汚泥の削減」「製造工程の薬品使用量削減」「各種環境活動による従業員の啓発」の各取り組みを実践。排水処理の薬品使用量は、塩酸を中心に年間で116㎥の薬品を削減し対従来37%の削減に成功。排水処理汚泥においては、2019年度の汚泥発生量を当初発生見込みより201t削減。製造工程の薬品の使用量については、半導体製造ラインを見直し、当該工程で使用する薬品の使用量を3分の1に削減等、地域の循環型社会形成に大きく貢献している。
東京都 アサヒビール株式会社
パナソニック株式会社
2社の共同事業により、天然由来のセルロースナノファイバーを素材として応用し、有機資源を55%活用したエコカップ「森のタンブラー」を共同開発し、(一社)有機資源協会認証のバイオマスマーク55を取得している。また、環境省委託事業では、セルロースナノファイバー製品製造工程におけるCO2排出削減に関する技術開発の成果を活用している。
神奈川県 住友重機械工業株式会社
横須賀製造所
2004年からゼロエミッション活動を開始し、2008年にゼロエミッションを達成、現在まで継続して活動している。2011年にはリサイクル率100%を達成し、継続的な廃棄物の削減、有価物割合を約70%まで向上させた。また、廃棄物総量(有価物除く)をピーク時(1999年)と比較し活動期間平均(2004年~2019年)で約56%削減するなど、ゼロエミッション、再資源化100%達成など、3R活動において著しい成果を継続的に達成している。